子供の頃「光の色は波長で決まる」と言うのを知って意外に思った記憶がある。だって色の違いと言うのは「質」の違いだと思っていたからだ。「明るさ」だったら光の量が違うという意味で納得できるのだが、波長という単なる物理量の違いが色という質の違いになって現れるのは意外で不思議で面白いなぁと思った。
人間は波長でいうと可視光線の範囲、色でいうと虹の7色の範囲でしか光を見ることが出来ない。紫より短い波長の光は紫外線であり、赤より長い波長の光は赤外線であるが、赤と紫って色の並びから言うと隣同士なんですよね。
とすると、人間が可視光線より広い範囲の波長の光をもし見えるようになれば、紫外線は赤として、赤外線は紫として見える可能性が高い。その時人間は違う波長の光を 同じ色と認識するのか?違う色と見るのか?
「赤いのはわかった。でそれはノーマルの赤か?1オクターブ上のやつか?」
なんてことになるとややこしいので、神は人間に可視光の範囲しか見えるようにしなかったんだろうか。